遠距離介護ってどんなこと?

遠距離介護を乗り切る心得11カ条

1 三歩早めにスタートし、介護予防に重点を置く
2 便りのないのは元気な証拠、とは限らない
3 ふだんの親の生活パターンを知っておく
4 親の暮らす地域の各種サービスの情報収集は子どもの役目
5 ケアマネージャーや医師には積極的にコンタクト
6 親の親友、近隣の電話番号を聞いておく
7 育った時代背景が異なる親に、子どもの価値観を押しつけない
8 考えるだけでは進展なし。実行することが重要
9 兄弟姉妹、配偶者を味方につける努力を
10 世間体より親と子の笑顔が大切
11 無理は禁物。通う子どもの心と体の健康も大事
(『遠距離介護』岩波ブックレット/太田差惠子著 より)

A 離れて暮らす親に、できるだけ自立した楽しい暮らしを送ってもらえるよう応援することです。現状より介護の度合いが重くならないよう予防することでもあります。
 
遠く離れて暮らす親の食事介助や、トイレ介助なんてできっこないという声を聞きます。
確かに遠く離れて暮らしながらそのような日常的な介助や介護を行うことは難しいと思われます。

遠距離介護という言葉は、パオッコ代表太田が1998年に出版をした「もうすぐあなたも遠距離介護」の取材をしているときに思いつき、本のタイトルにした「新語」です。
取材では、都会で暮らす多くの子が、故郷の老親のことを気にしつつ、その生活を応援していることを知りました。

「応援」とは、いわゆる「身体介護」ではない場合が多いことを知りました。
では、何をしているかと言うと・・・?
親の話し相手になったり、変わった様子がないかの確認をしたり、ちょっとした家事の手伝いをしたり・・・。

電話や帰省を通して、1日も長く「今」の健康状態を保ち「今」の暮らしを継続してもらえうように応援するのです。

日ごろから親子のコミュニケーションを密にすることで、子は親の異変に気づくことができます。
具合が悪そうなら受診を勧め・・
家事が大変そうなら家事援助のホームヘルプサービス利用を勧める。
適切なタイミングで、適切な行動をとることで、事態の悪化を防げることもあるのでしょう。

介護の必要な状態になることを予防しようという意味も大きいので、介護保険の認定でいえば「自立」となるような親のところへ度々通う子どもも少なくありません。

このように、「遠距離介護」とは、何も特別なことではなく、誰もが自然と行っている行動のことを意味します。